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redhat-releaseを変更しないで、kernelなどのパッケージをアップデートすると最新のものが取得されない件について

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どこにもこれについてのエントリがないので書きます。

結論を言うと、redhat-releaseを変更しない設定にしている状態でkernelなどのアップデートを行うと、最新のアップデートができません。しかしこれは利用している環境によって異なります。

おそらく、このようなことが起こる方はクラウドサービスを利用されていることでしょう。なぜなら、Redhatのサブスクリプションに登録されている方ならこのような問題は発生しないからです。

ではなぜ、AWSやAzureなどのクラウドサービスでこのようなことが発生するのでしょうか。
まず原因を解説する前に2つの言葉を知っておきましょう。

 

Red Hat Update Infrastructure(RHUI)とは?

これはサブスクリプションの登録を行わなくても、エラータやアップデートを適用することのできるシステムです。

これがそれぞれのクラウドネットワーク上にあるため、クラウド上のRedhatはRHUI上に用意されたリポジトリを使用する設定となっています。

 

Extended Update Support(EUS)とは?

日本語に訳すと、「延長アップデートサポート」です。セキュリティアップデートとバグ修正に関するバックポートを提供します。

最長約 24 ヶ月もの間、同じマイナーリリースを利用できるのため安定した環境が利用できるようになります。これはRed Hat Enterprise Linux サブスクリプションを利用している場合に選択できるオプションサービスです。

 

なぜkernelが最新にアップデートされないのか?

いよいよ本題です。

さっそく結論ですが、これの原因はEUSです。クラウド上のRedhatはRHUIのリポジトリサーバに問い合わせるので、始めはこっちを怪しんでいたのですが、実はEUSがアップデートの制限をかけておりました。

 

ご自身のクラウド環境でBYOLをしていない限り、EUSが提供されたRedhatを利用するため、起動したRedhatにはEUSチャンネルというものがサブスクライブされております。このEUSチャンネルはリリースバージョンとイコールなので、Redhat7.0を利用をした場合「7.0.z EUSチャンネル」となります。

 

yum updateを実行するとき、おそらくこのEUSチャンネルを見てRHUIのリポジトリサーバは提供するパッケージを決定しているのでしょう。その結果、アップデートしたのに最新版が手に入らないという状況になります。

まとめますと、クラウド上のRedhatではリリースバージョンを固定した状態だと最新のパッケージが取得できない可能性があります。これの原因はクラウド側が提供するRedhatにEUSがついているからです。

どうしても最新版が欲しい場合はリリースバージョンを変更しましょう。ただしダウングレードは推奨されておりませんのでやめたほうがよいでしょう。

 

この現象に出くわしたのは、 /etc/yum.confexclude=redhat-server* と追記し、リリースバージョンを上げないように設定していた状態で、yum update kernel とコマンドを打ったときでした。最新版ではないkernelがインストールされておりましたので不振に思い調べたところこの情報に行きつきました。

かなりニッチな内容ですが、リリースバージョンを変更せずにセキュリティパッチを当てなければいけない場合、この問題に直面する方もいらっしゃると思います。ぜひ参考にしてください!!

 

【参考】

Red Hat Update Infrastructure(RHUI)について

http://enakai00.hatenablog.com/entry/20120330/1333078421

延長アップデートサポート (EUS) の標準オペレーティング環境 (SOE) のガイド

https://access.redhat.com/ja/articles/3055941

AzureのオンデマンドRed Hat Enterprise Linux VM用のRed Hat Update Infrastructure

https://docs.microsoft.com/bs-latn-ba/azure/virtual-machines/linux/update-infrastructure-redhat

 

こちらの説明が詳しくて参考になります。おすすめです。

特にAzureのドキュメントのおかげで原因がわかりました。ありがとう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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